有機栽培へのこだわり

2021/07/12


焙煎工房MATSUOでは、長らく奥日野産こしひかり(減農薬 特別栽培米)を使用していましたが、この度、貝殻節で有名な鳥取県鳥取市の中山間部気高で取れる有機栽培のこしひかりを使用することになりました。大地の生命力はそのままに、除草剤や農薬や化学肥料は一切使用せず、丁寧に育てられた鳥取県産 有機JAS認証コシヒカリを契約農家さんからいただき、焙煎玄米を作らせていただいております。

有機の写真




空気と水の美味しい鳥取県鳥取市の気高町で、有機農業を行う契約農家さんから、コシヒカリを仕入れさせていただいております。鳥取県気高地区は因伯の名水100選に選ばれるほどの清流と、鷲峰山から吹き下ろす涼風により昼夜の温度差が生まれる地域で、古くから美味しいお米の産地になっています。鳥取県は、どの市町村から見ても天の川が見え、収穫される鳥取市は環境省が実施する「全国星空継続観察」で1位になったことのある唯一の県庁所在地です。



また環境省では、全国に存在する清澄な水を再発見するとともに、これを広く国民に紹介することを目的として昭和60年に「名水百選」を選定しました。さらに、平成20年6月には、水環境保全の一層の推進を図ることを目的に、地域の生活に溶け込んでいる清澄な水や水環境のなかで、特に、地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行なわれているものを「平成の名水百選」として選定しました。その中に、 鳥取市気高町殿にある「布勢の清水」が選定されています。


鳥取県は、清らかな水と緑豊かな自然に恵まれており、古くから人々に親しまれ、大切に引き継がれてきた水環境があります。美味しい空気と水の綺麗な土地で採れた旨味の強いコシヒカリを使用しています。




  

地元で生産される良質な堆肥と、米ぬか、魚カス、油カスをEM菌で発酵させ、土作りに励んでいるからこそ、より一層美味しいお米が取れると生産者の方々は言います。(EM菌とは農地の改善に威力を発揮する光合成細菌や、発酵型の乳酸菌、酵母など、自然界にいる人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体です)。


しかし、当社がもっとも感銘を受けたのは、その画期的な生産方法と日本の農業の未来を考えた熱い姿勢にありました。以前から行われた農薬などを使わない有機農業の生産方法と、現代の農業の良いところを融合させた「誰にも簡単にできる有機農業」を開発し、その普及に力を入れている事です。


安全・安心の有機農業を行う上で一番の問題となるのは除草です。「再生紙マルチ方式」など様々な方法で行って来られたようですが、現在は「高精度水田除草機」を使うことにより、除草剤や農薬などを一切使用することなく、生産者の負担も大幅に減ったそうです。そのため生産者自体も増やし、安定して有機栽培米を供給することができるようになったということです。そしてノウハウを隠すことなく、将来の日本農業を見据え普及活動を行っておられることに感銘を受けました。


そして収穫したお米は、玄米で低温貯蔵庫に保管し、常に鮮度を保ち、お客様に美味しく食べていただけるよう配慮されています。





玄米が持つ栄養成分は40種類以上。さらに解明されていないものでは、1,000種類にも及ぶという結果が出ています。それだけ、太古から我々が食してきた玄米は、秘められたパワーを持っているのです。体調を整える成分としては大変重要ですが、生のままでは、その力を十分に発揮することができません。そこで日本古来より伝わる自然界の動植物を丸ごと黒く焼き、そのパワーを取り入れようとした黒焼きという製法に着目。当社では20年以上の製造・研究の中で、現在の玄米の焙煎技術を開発しました。添加物・化合物があふれる現代。何が本当に良いか分からない時代。だからこそ原料にこだわった体に優しい、美味しい食品を届けたいと思っています。


私たちの体は私たちが食べた物だけでできている。



※一部商品は、まだ鳥取県奥日野産こしひかりを使用しております。随時、気高産有機栽培こしひかりに移行していきます。気になる方はお気軽にお問い合わせください。